夕方、下腹に痛み。
下痢かな.. と思いながらトイレへ。
「ゲリ… ヨクナイ… イソイデ… ハイシュツ…」と、これでもかと思いっきり!強く!強ーく!一気に息んで排出する。出すものを出してスッキリ。
トイレから出てから数分後、おしりに軽い違和感 … 肛門にチクチクチクチクという軽い痛みのような違和感?違和感のような軽い痛み?がある。

ん? チクチクするなー
まっ、そのうち治るさと放置する。
肛門に痛みの強い赤い大きな腫れができた日
さてさて、その日の夜、おしりに強い痛みが襲ってくる。肛門にジンジンジンジンという疼くような強い痛みを感じる。

なんじゃ、この痛みはー!?
今まで感じたことのない疼くような強い痛みに、急いで鏡で確認してみる。肛門のお腹側右斜め前方に、赤いプクンとした腫れがあるのを確認。今まで見たことのない赤いプクンとした腫れ。
その大きさは、親指の指先第一関節の半分くらい。こんなのが出来たら、それは痛くて当たり前でしょ!っていう大きさ。
痛みは「強い痛み」から「とても激しい痛み」にレベルアップ。

パラパ パッパッパ~(泣)
あまりの痛みのために、やっと何とか歩けるって状態。痛みで寝ることもできない。これは救急外来に行くしかない!と考えたけど、痛みのある部分が「おしり」… 恥ずかしくて行けなかったわけで。
- 肛門のお腹側右斜めに、親指の指先第一関節の半分くらいの赤いプクンとした腫れがある。
- 当初は、肛門にチクチクチクチク…とした軽い痛みのような違和感を感じる。それが数時間には、ジンジンジンジン…という疼くような激しい強い痛みになる。
いま、できることはインターネットで情報を求めること。おしりの痛さに耐えながら情報を探す。病院が運営しているサイトに書かれていた一つのおしりの疾患に行き当たる。

ムムム…
血栓性外痔核というおしりの疾患っぽい。なんとか、おしりの病気というところまでは辿り着いたが、病院に行くまでは決心がつかない。
病院のサイトが運営しているコンテンツに、自宅でできる血栓性外痔核のケアのやり方が記載されていたので、そのケアをやってみることにする。
血栓性外痔核を患った人に向けての自宅でのケア方法
- 座浴(入浴)をして患部を温める。温めると血栓性外痔核の痛みは楽になる。血栓は血の塊なので、温めることにより血栓の吸収を促す。
- 痔の薬(軟膏)を塗布する。
上記の2点を実施するというもの。
おしりに強い痛みが生じる腫れは、血栓性外痔核だけではありません。 強い痛みと腫れを伴うものに、肛門周囲膿瘍という疾患もあります。血栓性外痔核(腫れの中身は血の塊なので、患部を温めることはOK)と肛門周囲膿瘍(腫れの中身は膿なので、患部を温めることは厳禁!)では、ケア方法は真逆となります。
血栓性外痔核で使った痔の市販薬は
血栓性外痔核は、急性のおしりの病気。
肛門科専門医のお話によると、血栓性外痔核痔に適した痔の市販薬は「ボラギノールA軟膏、プリザエース軟膏、プリザS軟膏、リシーナ軟膏A」等のステロイドが配合されている痔疾患用の軟膏がよいとのこと。
私は近所のドラックストアで、手に汗をかきながら「ボラギノールA軟膏」を買いました。
ボラギノール軟膏には2種類ある
- 黄色のパッケージ(箱)の「ボラギノール A」は → ステロイドが含有されている。
- 緑色のパッケージ(箱)の「ボラギノール M」は → 非ステロイド(ステロイドが配合されていない)。

患部への塗り方、塗るタイミングは
ボラギノールのHPには、「清潔な指に、患部をおおう量の軟膏を取り、そのまま塗布するか、またはガーゼにのばして患部に塗布してください。」と記載されています。
軟膏を使うタイミングは、「排便後、入浴後あるいは寝る前に使うと効果的」とのことです。
私の場合、軟膏を塗るときには素手ではなく、100均で売っている介護や料理のときにも使えるビニール手袋を使用。
そのビニール手袋の指の部分だけを切って「指サック状」にして、軟膏を血栓性外痔核に塗りました。
血栓性外痔核ができて2日目
肛門に痛みの強い赤い大きい腫れができて2日目。起床時にもおしりに痛みがある。
痛みもパンパンとした腫れ(血栓)も、昨日と変わらず。
歩くのがツライこと。ツライこと。
特に階段の上り下りには、おしりが体の中心なのを思い知らされる。
一日中、ジンジンジンとしたおしりの痛みがある。ジンジンした激しい痛みは、座浴や入浴で患部を温めると痛みが楽になることに驚く。
ずっと、お風呂に入っていたい。
入浴の後には、痔の市販薬「ボラギノールA軟膏」をプクンと腫れている血栓部分に塗る。
血栓性外痔核ができて3日目
血栓性外痔核の場合の自宅でできるケア処法を実践して3日目。
あれだけ激しかったジンジンジンとした痛みもなくなる。
パンパンに腫れていたプクンも、ふた周りほど小さくなり色もピンクに。
座浴でこまめにお尻を温め→軟膏を塗るのは手間はかかるが、結果がよい方向にでているよう。
「座浴、入浴で患部を温める→軟膏を塗り塗り」のケア方法を実践していない場合、血栓性外痔核発症3日目ではジンジンジンとした強い痛みがあるのが通常らしい。
こまめな座浴は面倒なんだけど、頑張り甲斐がある。
血栓性外痔核ができて4日目
血栓性外痔核の状態は、昨日と変化なし。
血栓性外痔核ができて5日目
起床後、すぐに鏡で患部を確認。
肛門のふちのすぐ内側が腫れていたように見える。腫れは肛門内に入っていた。
しかーし、起きるとプクンは外側に出てくる。
今日も、せっせと座浴する。
血栓性外痔核ができて6日目
起床後、鏡で患部を確認。
血栓性外痔核の状態は、昨日と変化なし。腫れは肛門内に入っていたが、起きるとプクンは外側に出てくる。
血栓性外痔核ができて7日目。新たな血栓性外痔核ができる。
夜、下痢気味。
排便後、また肛門にチクチクチクチクと軽い痛みを感じる。

まさか…このチクチクとした痛みは…
はい、そのまさかでした。
確認すると今度は、肛門の6時方向(背中側)に小指の先程の赤いプクンとした腫れ物が出ている。新しく誕生したプクンは、深夜にかけて痛みはジンジンジンと強くなる。大きさも色も小梅のLサイズそのもの。
- 1つめは、肛門のお腹側右斜め前の10~11時方向に大豆の大きさ
- 2つめは、肛門の背中側の6時方向に小梅のLサイズ
の2つの血栓性外痔核がある状況。

グヌヌ…
まずは便通を整えることが大切ってことで。
血栓性外痔核 1つめ発症10日目。2つめ発症4日目
- 1つめの血栓性外痔核は、痛みはなく、大きさも小豆ほどに小さくなった。
- 2つめの血栓性外痔核は、パンパンだった小梅のLサイズのプクン(血栓性外痔核)は、
少し干からびた小梅になり、痛みもほとんどなくなった。
せっせと、おしりを温めた頑張り甲斐があったと、小さくガッツポーズ!
鏡で患部をチェックしてみると、おしりに異変を発見!

こ、こ、これは!?軟膏をせっせと塗っていたところが!?あ、あ、赤くなってる!
発赤症状ですな。これは。身に覚えがあるとです。
市販のステロイドが入った軟膏をプクンにせっせと塗っていました。
せっせと、軟膏を塗っていたのはよかったのですが、早く治そうという思いから、べっとりギットギトのテカテカに塗っていたわけで。いっぱい薬を塗った方が、早く治ると思うじゃないですか…
はい、薬負けです。
「軟膏は適量を患部に塗りましょう」ということを身をもって再認識いたしました。

軟膏を使うタイミングは、「排便後、入浴後あるいは寝る前に使う」と効果的だって。
明日、病院に行く予定だったので、ナイスなタイミングだったと明るく前向きに考えることにしたさー。
生まれて初めて肛門科を受診する
血栓性外痔核 1つめ発症11日目。2つめ発症5日目
生まれて初めて、肛門科を受診する。
地元には肛門科の専門医院がないので、肛門科の看板がでている病院にゴーゴゴー。はじめての肛門科の受診に不安と緊張感があったが、病院の玄関に入り、やっと踏ん切りがつく。
受付では問診表は出されなかった。
名前を呼ばれ、診察室へ。
先生に、症状を話す。
そして、診察台がある個室に移動。
そこにいた看護師さんから、診察はベットで横向きに寝る姿勢(シムス体位)との説明を受ける。

下着は履いたままでいいので、ジーンズのベルトなどはゆるめておいてくださいね
と、優しく語り掛けて看護師さんいなくなる。
言われたとおりに診察台に。
ジーンズを脱げる状態にして準備。
下着は履いたままで待機。
すぐに看護師さんが来て、診察台のベットで横になっている私の腰(すっぽりとおしりが隠れるように)に、大きいバスタオルをかけてくれて去っていく。ちょっとドキドキ… 先生の登場を待つ。

(キラーン!先生登場!)
先生が来てからジーンズと下着をお尻が見えるだけ下げる。
視診のみで肛門指診はなし。
- 1つめの血栓性外痔核は、小豆ほどの大きさだった腫れも、更に小さくなっている。
- 2つめの血栓性外痔核は、パンパンだった小梅のLサイズの血栓性外痔核は、ふた周りほど小さくなっている。
- 軟膏を塗っていた肛門周辺が、薬負けをしたようで皮膚が真っ赤。
先生による診断。患部を確認しながら説明してくれる。

ん~、血栓性の外痔核ですね。腫れも萎んできているので手術はしなくてよいですよ。周辺が赤くなってるのは薬負けですね。
身支度を整え、診察台から先生のデスクに移動。
先生からサラサラーっと説明を受ける。
- 外用薬~ボラザG注入軟膏 14個(おしりが薬負けによる発赤症状があったため非ステロイドの注入軟膏を処方だったようです)
- 飲み薬~ケジファン錠 7日分(1日3回服用)
お会計をして病院を出たころに、手にうっすらと汗をかいているのに気が付いた人生はじめての肛門科でした。
血栓性外痔核 1つめ発症16日目。2つめ発症10日目。
血栓性外痔核2個は、毎日、せっせと座浴入浴で患部を温めた甲斐があったようです。
- 1つめの血栓性外痔核は → シワシワになり肛門外には姿が見えず。
- 2つめの血栓性外痔核は → 小さくなって気にならない。
通常は、私くらいの大きさの血栓性外痔核の場合には、腫れが吸収されるのに1ヶ月強(1ヶ月半)はかかるそうです。
本当に手間はかかりますが、せっせと「座浴入浴、軟膏塗布」を実施したおかげで血栓の吸収が促進されたわけですね。
処方された薬がなくなったので肛門科へ行く
血栓性外痔核 1つめ発症22日目。2つめ発症16日目。
病院から処方されたボラザG注入軟膏もなくなったので受診する。
- 肛門のお腹側右斜め前に出現した“親指の指先程の大きさ”の1つめの血栓性外痔核は → 姿カタチもない。
- 肛門の背中側に出現した“小梅のLサイズ程の大きさ”の2つめの血栓性外痔核は → シワシワになり、ほとんど肛門外には姿を見せず。
診察結果、もう受診しなくてもいいとのこと。薬もいらない状態ということでしたが、お守り代わりに軟膏を処方してもらう。通常よりも治る時間が、とても早いと先生が言ってました。
血栓性外痔核の2個目が発症したときには、クラッときましたが、血栓性外痔核の自宅でできるケア方法が分かっていたので、2個目の時には気が楽な部分もあったのは事実。
血栓性外痔核の痛みが治まる時期と血栓が吸収される期間について
痛みが治まる時期
痛みは、血栓の大きさによりますが、5日~1週間過ぎた頃に落ちつきました。
プクンとした腫れ(血栓)が吸収される時期
プクンと腫れた血栓部分が約1cmくらいの大きさなら、3週間~1ヶ月強で吸収されるようです。
プクンと腫れた部分は(血栓の中身は)血のかたまりなので、座浴、入浴にて患部を温めると痛みも和らぐし、早く血栓が吸収されます。
血栓性外痔核の原因は、下痢や便秘などの排便異常、強い息みです。
おしりに優しい排便を心がけたいものです。
わかっていても、それが難しいんですけどね。
心がけが大切ということで。
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