肛門疾患による排便障害について

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排便障害には、2つのタイプがあるそうです。

  1. 便が出にくいタイプ
  2. 便がもれるタイプ

A. 便が出にくいタイプ

脱肛

脱肛 ~ 内痔核が肛門外に脱出した状態もの。
脱肛の状態になると、痔核が肛門をふさぐ形になり、便が出にくくなるそうです。

痔は放置したままにすると、便が出にくくなって、腸の動きまでもが不順になり、腸も悪くなってしまうことが多いようです。

直腸粘膜脱、直腸脱

  • 直腸粘膜脱 ~ 直腸の粘膜が肛門の外に脱出するもの。
  • 直腸脱 ~ 直腸の下の方が全周にわたって脱出するもの。

痔核と同じように肛門をふさぎ、便がでにくくなる。

痔ろう

  • シンプルな浅いタイプの痔ろう→ 排便に影響はない。
  • 瘻管が深くて肛門の両側を馬蹄形のように囲むタイプの痔ろう→ 排便障害を引き起こす。

痔ろうが複雑(深く広く)になればなるほど、肛門括約筋が硬化して動きが悪くなったり、直腸が動きにくくなったりする。

裂肛(切れ痔)

もっとも、便が出にくくなるのが裂肛だそうです。

切れ痔は、肛門が切れて傷ができたものですが、傷が治ると瘢痕という固い祖組織になることも。

問題なのは治療せずに、切れ痔を繰り返していくうちに、ますます瘢痕組織が固くなってしまい、その結果、肛門が狭くなってしまう(肛門狭窄)。

肛門狭窄になると

便を出す → 肛門が狭いために切れる → 切れると痛いので排便を我慢する → 腸に便がたまる → 腸が便の水分を吸収して便が硬くなる → 便秘になる → 排便時に息まないと便が出ない → 便が硬く、肛門が切れる → 肛門がますます狭くなる → 切れると痛いので…… と悪循環の無限ループに陥ることになってしまいます。

切れ痔の治療は、初期のうちなら便を軟らかくする内服薬と処方薬で治るといいます。
慢性化すると厄介なものになることが多いので、早いうちに治しましょう。

がん

悪性腫瘍がある場合も、便が出にくくなるそうです。
病気が一つとは限りませんので、おしりに症状がある場合には、一度は専門医に受診した方が安心です。

B. 便がもれるタイプ

括約筋がゆるんでもれる

「括約不全」~ 肛門を締める筋肉である肛門括約筋の力が弱くなり、肛門の締りが弱くなって、便やガスが漏れる。

括約不全が起こる原因は、痔核、直腸粘膜脱、直腸脱の悪化。

肛門手術

  • 肛門手術の術後の合併症。
  • 肛門手術の手術の後遺症。
  • 肛門狭窄(裂肛)の肛門拡張手術において、拡げすぎると肛門の締りが悪くなる。
  • 痔ろうの手術において、瘻管を取り除く際に、括約筋が損なわれると肛門の締りが悪くなる。