痔瘻(痔ろう)の症状と治療方法

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痔ろうは、別名「あな痔」ともいわれます。

肛門と直腸の境目の歯状線には、凸凹とした小さなくぼみ(肛門陰窩)があります。
その肛門陰窩に便の細菌が入り込むと、肛門陰窩に連絡する「肛門線」に感染を引き起こしてしまいます。

肛門線の感染は容易に直腸、肛門周囲に広がっていき、膿瘍(肛門周囲膿瘍)が作られます。

肛門周囲膿瘍は、自然に自壊するか、切開をすると排膿されますが、
その結果、直腸、肛門とつながっているトンネル(瘻管)が形成されたものが「痔ろう」
です。

痔ろうの症状

痔ろうは、前段階として肛門周囲膿瘍という形で発症します。
膿瘍で膿がたまっている状態では、38℃以上の高熱を出すこともあるそうです。

痛みは、排便とは無関係で、強い痛みが持続します。膿のたまった部分が皮膚に近ければ、赤く腫れます。

膿が奥の方にたまって、肛門周囲に腫れがわかりにくくても発熱を伴う強い痛みで予測できるそうです。

膿瘍が自然に自壊したり、病院で切開して膿を排出すると、症状は劇的に楽になります。

瘻管ができた痔ろうの場合、膿の出口ができると、その箇所から膿が出てきます。
しかし、膿がたまらないために痛みはあまり感じません。

膿の出口がふさがり、治ったと思う人が多いようですが、
「また膿がたまり→膿瘍になり→膿が出る」ということを繰り返すのが痔ろうです。

痔ろうの分類

痔ろうは、瘻管の通り道で分類します。

痔ろうのタイプ

分類どんな状態の痔ろうか割合
皮下または粘膜下痔ろう・ 皮下、粘膜下を通るもの。4%
低位筋間痔ろう・ 内括約筋と外括約筋の間の浅い位置を瘻管がいくもの。
・ トンネルの位置は浅く、伸び方も単純なため、手術はさほど難しくはない。
70%
高位筋間痔ろう・ 内括約筋と外括約筋の間を上(直腸)の方に瘻管がいくもの。
・ 皮膚を突き破って体外に排膿されないため、肛門の奥に鈍痛や違和感が続く。
7%
坐骨直腸窩痔ろう・ 外括約筋を超えて、肛門挙筋の下の方まで瘻管が伸びているもの。16%
骨盤直腸窩痔ろう・ 瘻管が肛門挙筋の上の方に伸びているもの。3%

痔ろうの治療方法

手術療法

痔疾患の中で「痔ろう」だけは、手術しなければ治らない病気です。

なぜなら、痔ろうになりトンネル(瘻管)が形成されると、便の細菌が入った肛門陰窩は入口(原発口)としてズーーーット存在して、肛門線の感染部分は痔ろうの元(原発巣)としてズーーーット存在します。

原発口と原発巣は自然治癒はしないので、膿瘍を繰り返して、膿が出続けるような症状ならば、早いうちに手術をした方がよいようです。